バリ島の現状況お知らせ【緩和される模様です】

つい先日、感染者数が6万人を突破といったニュースが報道されていたインドネシア。
バリ島も感染者数は増加の一途をたどって(いるように見える※詳細は下記に)おりますが、このタイミングで行動制限を徐々に緩和してゆく方針が正式に発表されましたので、お知らせします。



※以下、在デンパサール日本国総領事館からのお知らせメールより一部を抜粋↓

7日、バリ州知事は教育及び観光以外の社会・経済等の各部門に亘る新時代における生活秩序のプロトコール (Protokol tatanan kehidupan era baru)を踏まえた社会生活活動を9日から再開していく旨発表しました。

 当面の間、在宅オンライン教育及び観光地の閉鎖は継続されるとしています。段階的に観光客の受け入れを行うとして、7月31日に国内観光客を、9月11日に海外からの観光客をそれぞれ受け入れていく方針です。但し,これらの段階的な措置はあくまで計画にすぎず、各部門における活動の再開に対する評価を行い必要に応じて次の段階に移行する日程を見直す等して慎重に移行させていく方針です。

※以上


はて。
いよいよ規制緩和(祝!)と期待したいところではありますが、在住者の目線からすると、まだまだ予断を許さない状況というのが正直なところです。

インドネシア政府からの確かな情報源をもとに、日本国領事館がこのように丁寧に真面目に(手間暇もかかるだろうに、いつもご苦労様です。)作成したメールの内容が、翌日にはひっくり返る、ということも、しばしば。決して、珍しいことではありません。
(領事館の担当者の人も、やってらんねーと思うこと度々と拝察します。ご苦労様です。)

交通規制にしても何でも、とりあえず、やってみる。
やってみて、もしダメだったら、迷わずやめる。
予定は未定。

これが、バリ島の掟。

海外からの入国含め、今後どのように緩和がなされていくかについては、いつも通りあたたかく見守ってゆくほかないように思います。

実際にいまバリ島で生活していて、どうなのか?という部分については、デンパサールの自宅から半径1㎞以内で生活している状況をもとにお話ししますと、

かなり具体的に、感染したという人がどこに、どれくらいいるという情報が耳に入ってくるようになりました。すぐ近所、目の前のアパートに住んでる人が、あの路地にある分譲住宅では家族全員が、とか。一番近い市場では数名の感染者が出た!となって、一時は騒然としたり。実際に感染拡大を身近に感じることもあります。

でも、お互いに警戒し合って、神経質になって殺伐としてみたいな雰囲気は無いです。
ぜんぜん。いつも通りの穏やかな生活。

本当は、みなそれぞれに仕事(収入)が途絶えたり、減少したりで、生き延びるために何か商売をはじめたり、色々と大変だけれども。やっぱり、この島の人々は基本、たくましくて温かくて、いまは何があってもしょうがないよねとお互いに助け合って生きてるのですよ、ほんと涙がでちゃう。

感染しないように気を付けようっていう意識は、結構みんな高いんですね。子供達はマスクもつけずに遊びまわってたりするけども、大人は皆ほぼ100%マスク装着での外出を徹底しているというデータが出ています(私調べ)。

バリ特有の村中&親戚が総動員みんなで助け合うからこそ催行できる冠婚葬祭も限界まで縮小したり、延期したり、とっても大切な神様の行事ですら本当に最小限にとどめて、行動制限に対してとても従順に従っているんですよ。

これはちょっと意外なほどに。外国人の私から見て、仕事より何より宗教行事を最優先させていて、それが生きる目的みたいなとこがある信仰心の厚いバリの人々。今回の緊急事態のなかにあっても、やっぱりこの状況だからこそ総本山とかに集結して一斉祈祷とかを開催するんじゃないかな、、、と。そんな風に今年最初の頃は想像してたんですけど、ほんとにほんとに人がたくさん集まる行事という行事は冠婚葬祭ふくめてまったく開催してないんですよ。もう何か月ですか?半年以上ですよ。

なのにね、そこまでしてるのに、連日報道されるデータでは感染者数は減るどころか増える一方なんですね~。

そして領事館からのメールにも、「ローカル市場などの身近な場所での市中感染が散見されます。不要不急の外出を控えるなど健康プロトコールの励行に留意して、一層の新型コロナウイルス感染予防に努めてください。」

とあるのですけども、ちょっと冷静になって考えてみたんです、ここまで予防に努めている実感があるのに、なぜ感染者数は増えていく一方なのか?ほんとに市場が感染源なのか?


先に書いた、近所にある市場での事例も、よくよく考えてみると、なんだか変な話なんです。だいぶ前にバリの中央市場で感染者が多数発見されたという経緯があって、順次、バリ島内に大小さまざまに存在する市場で自治体による検査が行われるようになってきていたんですね。
で、ようやく先日この近所の市場にも順番が来て検査が行われたという次第ですが、その時に市場に来ていた人を抜き打ちで検査したのかというとそうではなくて、市場で働く人を対象にRapidテストが行われたんですね。

これ、ロジックだと思いません?

市場で働く、今日いま元気な人を検査してみたら、、、の陽性反応です。

いまのところ症状どころか元気な人の陽性反応も、データ上では【感染者+1】として計上してしまうというのは、いかがなものか。

しかも、検査結果は絶対に正確とは限らないんですって。どんなタイプのどこ製の検査キットを使用しているかは知りませんが、とある日本のメーカーのホームページをみても明記してありました、条件や環境などの要因で検査結果は間違うことがありますって。
検査って、そんなもんですよ。


それにね、感染が疑われる症状が出ていて検査が必要と思われる人が病院に出向いて検査をするという場合には、約2万円(現地での1月の最低賃金と同額よ!)もの検査費用がかかるんですって、、、国民健康保険は使えないのだそう。
普通に考えて、一般庶民が今すんなりと払えるような金額では無いです。
本当は、感染が疑われる人にこそ躊躇せず安心して検査が受けられる制度を国が保障してくれたら良いのになと思います。

さらには例えば、交通事故でケガをして救急にかかる場合なんかでも、まずは感染有無の検査。もちろん全額自己負担なので、その費用が工面できず病院での治療をあきらめて血だらけのまま自宅に帰ったっていう人の話も聞きました(涙)そんなの悲しすぎるでしょ。

※対応策としては病院でなくて診療所みたいな規模の小さいところに駆け込めば、検査の強要もなく縫合だったりしてもらえるそうです。(←役に立つかもしれないバリ島サバイバル豆知識)



だから、たぶんね、いま実際にバリ島で起きていることは、感染が拡大しているというよりも(検査件数が増加したことに伴い)【陽性反応という数】が増えてるっていうことなんじゃないかと、そう思います。

元気に働いている人を集めて自治体の費用負担でじゃんじゃか検査件数を拡大してる一方で、症状があってもお金のない人は検査すら躊躇してしまうような状況にあることは、大変に悲しく、腹立たしくもありますが、、、。

そうしたネガティブなことばかりに心を奪われていては解決の糸口もなく途方に暮れてしまうだけのこと。

ふと、まわりを見渡せば、たとえ何が起きたとしても<すべてを受け入れ、あるがまま、流れに身をまかせて生きること>を基本方針に信仰心厚く、たくましく生きているバリ島の人々。その精神、祈りの姿はいつのときも変わることはなく。

大切なことは何も失われてはいないことに気付かされます。



バリ島への渡航を楽しみにされている方もいらっしゃると思います。この度の緩和方針、計画が予定通りに実現してゆくかどうかは何とも不透明で、予定通りであったとしても遠い道のりに感じられる海外からのお客様受け入れ開始時期ではありますが、いつか会えるその日まで。楽しみに楽しみに。

いまもむかしも変わらないバリがきっとそこにあります。

また、緩和情報を入手次第、当ブログにてご案内させていただく予定でおりますので、引き続きご愛顧のほどよろしくお願いいたします(^^)/












  

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